吐露

地獄だから見るのは自己責任です

公園にいる鳩

 じとりとねめつけるように眇られた目を抉りとり。
 指折り数えてみてほら、いち、にい、さん。そして、貴方に足りないものを自覚するのだ。
 足元を見れば、今までの後悔に沈み、天井を見れば、これからの不安に溺れる。
 ざらざらとした薬の舌触りを味わって。
 刺した、酷く耳障りな喧騒を引っ掻き回した。喉元を狙った。
 冷酷な眼差しを遮り、明日からの光と混ざった恐ろしい影に身を隠して吐く息は苦かった。
 頭痛が起床の合図であった。にじり寄る朝から目を背け、体を背け、首を傾げて生きていく。
 覚束無い足取りで目指すのは正常であり、平凡であり、均等であり、はたまた空虚である。
 呼ぶ声を無視した。自らの罪を蹴散らした。忙しない、咀嚼を諦めてその次は何をするのか、そこに何も無い。
 煙に巻く、期待を擲つ、穿って舞う、顔中虚偽に塗れてどす黒い言葉を吐くのだ。
 暗闇に勝ることは無い、どんな色でさえも、全て消えれば端から白と同じで。
 その出で立ちは少々歪んでいる、いや、どちらが。視野を広く持って。
 指先の神経のひとつひとつに感情を宿すのだ!