寛解からから

　何日ぶりかわからないが、久しぶりに電車に乗っている。学校に行くために。
　ここ最近、調子が良かった。死にたいと思うことも減り、リスカも少なくなり、治ったような気になっていた。
　今朝、どうやら違うようだ、と感じた。学校に行かないことが当たり前になりかけていて、なにもかもが麻痺していたのだろう。
　学校へ行くことを意識するとまた逃げたくなる。そうして希死念慮を基盤にしたぐちゃぐちゃな気持ちが頭をもたげる。
　というか胃が酷く気持ち悪い。吐きはしないと思うが、なかなかに不快だ。心因性なのか何なのか、わからないけれど。
　今日なぜ学校に行っているのか、それは期末テストのためだった。
　授業もまともに受けておらず、勉強もしていない。赤点を取りに行くようなものである。テストを受けることが大事だと言われたけど、果たして一桁の点数の前で同様のことが言えるのだろうか。
　……今日はなんだか全身の挙動がおかしい。肩や手先の妙な痛み、だるさが目立つ。やはり昼夜逆転の影響で一時間も寝ていないからだろうか……。
　睡眠は大事なのだろうが、寝付くのに時間がかかって堪らない。特にすることもないから気まぐれにスマホで「死にたい」だとかを検索して相談窓口に誘導されたり、youtubeで適当な動画を見たりしていれば外が明るくなっている。慌てて寝ようとしても時すでに遅し。脳が覚醒したまま起床時間になってしまった。
　学校が近づくにつれ、息がし辛くなる。それに朝からの胃の不調が加わって治安が悪いったらありゃしない。胃液がせり上がってくる。

　あー、死にたい。自分の手を見たら生きていることに腹が立ってきた。やはり抗うつ薬が切れてきているのだろうか……。というか離脱症状なのか、この体の不安定さは。病院に行き忘れ薬が切れたのは完全に己のせいだが、薬が無くても大丈夫かも、普通に生活できるかも、と考えていた。浅はかだったな。吐き気と同時に負の感情も波打っている。二重に気分が悪くて……吐きそうだ。電車内で吐く訳には行かないけど、耐えられるか不安になる。久しぶりの感覚、死にたいから逃げられない、だれかたすけてくれ。何をしても何を考えてもずっと死にたいがそこにあって、休まらない。ぐちゃぐちゃだ。胃も考えも。苦しいな、一生この希死念慮と共に生きるなんて御免だ……。学校がどんどん近づいてきて、嫌だと思う自分がいて、それを責める自分と、死にたい自分と、諦める自分とで喧しい。テストを受けなきゃいけないのはわかるが苦しくてどうにもならなくて急に泣きそうだ。死にたいのが止められない。自分じゃコントロールできない願望なんて要らないんだけど。ネガティブだ。梅雨だから？